自然情報 – 西岡公園 10月25日の園内
今日の西岡公園は暖かく、散策している来園者の姿がたくさんありました。
池の周りの樹々が日一日と紅葉していきます。
ミズナラの紅葉
ナナカマドの紅葉
今年は園内のナナカマドは、ほとんど実を付けていません。
ナナカマドだけではなく、他の赤い実もほとんど見かけません。
大きなホオノキの葉も黄色や茶色に変わっています。
園路には茶色の葉がたくさん落ちていますよ。
葉は大きいので落ちるとき、周りの葉や草に当たってガサガサ音を立てます。
オヒョウも黄色く紅葉し始めました。
落ち葉を見つけたら観察してみませんか。
その葉の形が、何本もの尾が生えているようなユニークな形である事と、荒い毛が生えていてざらりとしているのが分かります。
これは、ハリギリの落ち葉です。
黄色いハリギリの手のひらのような形の落ち葉は、カエデに似ていますが、葉が大きい事と、柄が長いのが特徴ですよ。
園内では広葉樹の葉が紅葉したり、落葉したりしています。
園路には落ち葉がいっぱいです。
歩くとガサガサ音がしますよ。
川の周りの樹々も黄色に色付いています。
エゾヤマザクラの赤い葉もまだ残っていますよ。
湿原も秋色です。
ヤチダモの葉はもうほとんどなくなりました。
そのヤチダモを目指して飛んでいる虫たちがいます。
「雪虫」と呼ばれている虫たちの1種であるトドノネオオワタムシです。
ここ数日、園内には、雪虫やそれに近いアブラムシの仲間の小さな虫が大量に飛んでいます。
雪が舞っているように見えるくらいです。
その中には、トドノネオオワタムシもたくさん飛んでいます。
トドノネオオワタムシは、3ミリくらいの小さな昆虫です。
この季節にトドマツからヤチダモに向かって飛んでいきます。
今飛んでいるのはすべてメスのトドノネオオワタムシですよ。
おなかに子供をはらんで飛んでいますよ。
アキアカネがたくさんの雪虫たちの中で採食をしています。
今日はお腹いっぱいでしょうね。
無事にヤチダモにたどり着いたトドノネオオワタムシたちはヤチダモの幹で子を産みます。
1年に1度この時だけオスが現れますよ。
フワフワ飛ぶものは雪虫だけではありませんでしたよ。
イケマの果実が裂けて、中から長い毛の生えた種子が出てきました。
風に乗ってふわふわ飛んでいきます。
ゴマナの花もほとんどが終わっています。
ゴマナもフワフワの冠毛があって、風に乗って種子を散布しますよ。
園内ではよくエゾシカの足跡や糞を見かけます。
この辺りにはたくさんいるようです。
夜間に現れることが多いようですが、まれに日中でも姿を見ることがありますよ。
エゾシカの展示
西岡公園の管理事務所ではエゾシカの展示を行っています。
オスのりっぱな角の付いた頭骨を展示していますよ。
西岡公園で散策の際には管理事務所にお立ち寄りください。
寒い日が多くなってきました。
暖かい服装で散策をお楽しみください。
園内の花や山菜、動植物の採集と傷つける行為は禁止されております。
皆さまのお越しをお待ちしております。
2023/10/25