自然情報 – 旭山記念公園 旭山記念公園野鳥情報2021年1月9日(土曜日)

旭山記念公園野鳥情報、2021(令和3)年1月9日土曜日

 

本年最初の野鳥情報、今年もよろしくお願いします。

1回お休みしたので、今回はここ2週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

 

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

 

◎本日の旭山野鳥観察会
本日8時より「旭山野鳥観察会」を行いました。
観察会の間に確認できた野鳥は以下の19種でした(五十音順)
アカゲラ、イカル、カケス、カワラヒワ、キクイタダキ、
キレンジャク、コゲラ、ゴジュウカラ、シジュウカラ、シメ、
ツグミ、ハシブトガラ、ハシブトガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、
ベニヒワ、マヒワ、ミヤマホオジロ、ヤマガラ

今日も残念ながら観察会の間にシマエナガは見られませんでした。
しかし今日はミヤマホオジロ雄1羽が開始直後森の家の前に現れ、3分ほど近い位置でじっくりと観察できました。
その後ポートランドの森に移動したところでも観察できました。
ミヤマホオジロの動きについては後に詳述しますが、観察会で近くで見られたのは初めてで今日は運がよかったです。
キクイタダキはつり橋左岸で声だけ聞こえましたが姿を探すことはできませんでした。
ベニヒワ40羽ほどの群れを何度か見かけ、一度はシラカンバにとまっていましたがすぐに逃げてしまいじっくりとは観察できませんでした。
キレンジャクは飛翔中の数羽が現れましたが、ヒレンジャクも混じっていたかもしれず、しかし確認はできませんでした。
ツグミはいつでもどこかから声が聞こえていましたが、数としては20羽はいなかったように思われます。
マヒワ40羽ほどの群れ、今日はシラカンバにとまっているところがよく見られました。
イカル2羽藻岩山方向に鳴きながら飛んで行きました。
クマゲラは声も姿も確認できませんでしたが、声も聞かないのは最近では珍しいことです。
ゴジュウカラとヒガラは囀りをよく聞きましたが、それ以外の囀りは観察会の間には聞けませんでした。

本日、観察会の時間以外に観察情報があった野鳥・・・6種
オオアカゲラ、オオタカ、クマゲラ、ハシボソガラス、ヒレンジャク、
ヤマゲラ

 

 

◎今週のトピックス
ミヤマホオジロ
1月2日に園内でミヤマホオジロが観察され、以降ほぼ毎日見られており、今日もまだいました。
最初は3羽いたとの情報でしたが、このところ雄の個体1羽が見られており、今日もそうでした。
ミヤマホオジロは旭山では例年10月から12月の間に散発的に何度か見られ、年によっては半月からひと月ほど滞在することもありますが、1月に観察されたのは記録を取り始めてから初めてでした。
写真は1月4日に園内で撮影したものですが(大きくトリミングしています)、この先いつまで見られるか、要注目です。

ミヤマホオジロ雄2021年1月9日2

 

◎モズ
1月3日、モズ雄1羽が園内で観察されました。
モズはこのところ毎年のように1月にも見られており、渡りをしないもしくはより北から移動してきた個体がいるようです。
写真は1月3日に撮影したもので、やはり大きくトリミングしています。

モズ雄2021年1月9日

 

◎ベニヒワ
先週までは飛んでいる姿は見ても園内で観察する機会は少なかったのですが、今週に入り、園内のシラカンバにとまっているところがよく観察されるようになってきました。
40羽ほどの大きな群れか、数羽の小さな群れで見られることがありますが、ベニヒワが旭山で越冬する場合は数羽のことが多く、この先その小さな群れがいつく可能性もでてきました(あるいは大きな群れもいつくかもしれないですが)。
ただ、警戒心が強く、とまっているシラカンバの真下に来るとすぐに飛んで逃げてしまいます。
しかし待っているとぐるっと回って同じ木に戻ることもあり、少し様子を見た方がいいでしょう。
ベニヒワは「キッキッ」と鳴きながら飛びますが、マヒワはその声は出さないので慣れるとベニヒワかマヒワか飛んでいる時に分かるようになります。

 

◎シメ
12月に入り一時数が減りましたが、今年に入った頃から30羽ほどの群れが時々見られるようになっています。
ただ、数が多い群れが見られるのはほとんどが森の家より西側つまり藻岩山側です。

 

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週は1月2日に森の家の周りに10羽以上の群れが来て、2時間近く辺りで採餌していて観察・撮影ができる状態でした。
観察・撮影する人もその時は30人からそれ以上いましたが、これだけ同じ場所に長くいることはあまりなく、さらにその時は見下ろしで撮れる低い位置にも来たので、その日に来た方はとても運がいいです。
1月4日にも森の家の近くで低い位置に来ましたが、この時は30分ほどでいなくなりました。
その後毎日観察情報はありますが、カラ類混群の2、3羽だったり、遊具広場や噴水広場の方だったりと、今冬は森の家の周りで3時間待っているとほぼ見られるという状態ではありません。
毎年のように動くルートを変えている可能性もあり、今年は動きが読めていません。
さらに、今冬は数が少なく、広い地域を飛び回っていて、結果的に見られる頻度が落ちている可能性も考えられます。
ただ、出る日はたくさん出て撮影機会もあるので、諦めずに何度も来て見ているのがいいかと思います。
下の写真2枚、上は1月2日、下は1月4日に撮影したものです。

シマエナガ2021年1月9日1

シマエナガ2021年1月9日2

 

 

 

 

◎冬の鳥情報
ヒレンジャク
先週までは100羽前後いましたが、今週に入り最大40羽くらいになり、今日は20羽ほどと群れが小さくなってきました。
例年であればそろそろ南に渡っていなくなる頃ですが、今年はどうでしょうか。
写真は1月4日に撮影したもので、この時はまだ40羽くらいいました。

ヒレンジャク2021年1月9日

 

キレンジャク
昨日8羽のレンジャクの群れがポプラにとまっていて、最初に双眼鏡で見た個体がヒレンジャクであったためヒレンジャクの群れかと思ったところ、キレンジャクも混じっており、さらに見ると8羽のうち6羽がキレンジャク、残り2羽がヒレンジャクでした。
旭山ではヒレンジャクの群れに少数キレンジャクが混じっていることが多く今年もそうでしたが、昨日初めてその逆でキレンジャクの群れにヒレンジャクが混じっていました。
さらに今日観察会の間に一度だけで10羽前後の群れはキレンジャクでしたが、よく見るとヒレンジャクも混じっていたかもしれません。
キレンジャクは過去に何度か群れで越冬したことがあり、その場合2月になるとヒレンジャクはまったくいなくなってキレンジャクだけになりますが、今冬はどうなるか、要注目です。

 

ツグミ
今週前半は40羽ほどがいましたが、今は20羽ほどになっています。
この先さらに南に渡って数が減るかどうか。
だいぶ低い位置の木の実を食べに来るようにはなっています。

 

亜種ハチジョウツグミ
今週も観察情報がありました。

 

マヒワ
今週は40羽ほどの群れで一時より数は減りましたが、今冬は昨冬さらにもうひとつ前の冬に比べると見られる数も機会も多く、探せばいつでもいる感じです。
声を出さないでシラカンバの上の方にいることいが多いため、双眼鏡で探してみてください、きっと見つかります。

 

イスカ
今週は観察情報がありませんでした。

 

ウソ
今週も声は遠くに聞くものの撮影できるほど低い位置にはなかなか来ていません。

 

キクイタダキ
キクイタダキを見たい・撮りたいという方は常緑の松を巡って歩くと見られる機会が比較的多いです。
ただ、撮りやすい位置にはなかなか来てくれず、根気が必要かもしれません。

 

キバシリ
旭山都市環境林では比較的よく見られますが、園内ではこのところ見られる機会は少ないです。
そろそろ囀りを始めますが、木の上の方からミソサザイに似た賑やかな声が聞こえてくることがあります。

 

ミソサザイ
今週も日によって出たり出なかったりで、昨日は森の家から風の丘の間で見られました。
なお、先日別の場所に行ったところ日暮れの頃に囀りをしているミソサザイを観察しましたが、旭山では今の時期囀りを聞くことはほぼありません。

 

コガラ
今週、ハシブトガラと思って撮影した写真を家で見るとコガラだったということがありました。
その時は2羽でポートランドの森に来ていましたが、その時撮った1枚が次の写真です。

コガラ2021年1月9日

この1枚では断定できないのですが、この時撮った同じ個体の別角度の写真を何枚か見たところ、ハシブトガラではなくコガラと思われる個体でした。
この写真でいえば、翼の次列風切り羽(背中に近い側の羽)の白い帯状の羽がやや目立つのがコガラの特徴といえる部分ですが、しかしこれだけでは不十分で、ハシブトガラでもそこが白っぽく見えることがあります。
次の写真はハシブトガラです。

ハシブトガラ2021年1月9日

ハシブトガラは、次列風切り羽が白く見えるといえば見えるし、コガラに比べるとはっきりと白くはないといえばそう、というもの。
今回のコガラは、嘴の上と下が合わさる「会合部」が、ハシブトガラでは白く見え、コガラでは白くは見えないという点で、それが分かる別の写真により白くは見えないのでコガラと判断しました。

 

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
森の家の南側にある木に2羽でよく来ており、何か食べるものがあるのかと思いつつ撮影した写真を見たところ、それがサルナシ=コクワの実であることが分かりました。
コクワは園内で実がなるつるがなかなか見つけられず、昨秋も見つからなかったのですが、カケスのおかげでこんな近いところにあることが分かりました。
ただ、高い木の上の方にあるので人間には取れないし、今年の秋にも実がなるかどうかも分かりません。
下の写真がコクワを取りに来たカケスで、赤茶色のたくさんあるものが実です。
この時はこの場所では食べず、実を取って少し離れた別の木で食べてはまた取りに来るを繰り返していました。
しかし、ここで食べることもあります。

カケス2021年1月9日

 

 

 

 

◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週もほぼ毎日園内での観察情報がありましたが、今日は観察会の間には確認できませんでした。
クマゲラはこの先も当面その日にならないと分からない、運やタイミングで見られたり見られなかったりです。

 

オオアカゲラ
今日の観察会では見られなかったですが、主に雌の個体がほぼ毎日見られています。

 

アカゲラ
今週もよく見られています。
写真はハリギリの実を食べに来た雄のアカゲラで、森の家の南側にあるこの木にはまだよく来ています。

アカゲラ雄2021年1月9日

 

コゲラ
観察機会は多いです。

 

ヤマゲラ
ときどき観察されています。

 

フクロウ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
このところ9時を過ぎると森の家の周りで見られることが多く、昨日も9時半頃、そして今朝は10時半頃現れました。
獲物を捕らえに来ているようで、いつも西側から来て森の家周辺では高度30mくらいの低空を飛び、東のミュンヘンの森の方に飛びぬけてゆくことが多いです。
写真は今朝撮影したものですが、この時はすでに足に何かをつかんでいるのが写真を拡大すると分かり、この時はカラマツ林の方に飛んで行きました。

オオタカ2021年1月9日

 

ハイタカ
オオタカと同じく10時過ぎた頃から森の家の周りで見られることが多いです。
次の写真は1月2日に撮影したもので、西側の山から飛んで来て森の家の裏のシラカンバにとまって辺りの様子をうかがっていました。
こちらがカメラを向けると森の家の屋根の上を飛んでミュンヘンの森の横で見えなくなりました。
このように、オオタカ、ハイタカともに観察情報が多くなってきていますが、おそらくほぼ毎日どちらかあるいは両方が森の家の周りに来ているものと思われます。
どちらも冬の間は見られる機会が比較的多く、この先もまだ少し観察機会があります。

ハイタカ2021年1月9日

 

ノスリ
今週も観察情報がありました。

 

トビ
今週は観察情報はありませんでした。

 

オジロワシ、オオワシ
今週は観察情報はありませんでした。

 

イカル
今週もたびたび観察されていますが、今日は1羽ではなく2羽が北から南に飛んで行くのが見られました。
この先まだ見られるでしょうか。

 

カワラヒワ
園内での観察情報が今日もあり、観察会でも見たという方がいらっしゃいましたが、まだ時々来ているようです。

 

ゴジュウカラ
囀りを聞くことが多くなってきました。

 

シジュウカラ
園内でよく見られていますが、シジュウカラのみ囀りはまだです。

 

ハシブトガラ
園内でよく見られています。

 

ヤマガラ
お休み中の12月30日に今冬の「初鳴き」、初めて囀りを聞きましたが、まだ囀りを聞く機会は多くないです。

 

ヒガラ
園内でよく見られており、囀りも聞く機会が多いです。

 

ハクセキレイ
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

ヒヨドリ
園内でよく見られています。

 

ハシブトガラス、ハシボソガラス
園内でよく見られています。

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られますが、それ以外の場所ではめったに見ることはありません。

 

 

 

 

◎BIRDER(バーダー)2021年1月号

今週は野鳥愛好家にはおなじみの月刊誌BIRDER最新号の話題。
特集は「その鳥の”旬な見ごろ”を知る」。
1月から12月まで全国でその月に「旬な見ごろ」の鳥を紹介していて、身近なものとしては1月の北海道の「シマエナガ」観察が取り上げられています。
北海道の話題では他に、2月のオオワシ・オジロワシ、6月の原生花園(草原性野鳥)、その他などもあります。
しかし、全国の話題を集めているだけあって、たとえばルリビタキ、旭山では春と秋に見られ、道内高標高地では夏鳥ですが、本州以南では12月が見ごろだったり、北海道では夏鳥のアリスイが冬鳥でヨシ原で見られたりと、同じ日本の中で地域による違いが感じられて興味深いです。
他に、憧れのユキホオジロの特集もあります。
また、野鳥観察に活用できる「鳥見手帖2021」も付録でついています。
大きな書店であれば店頭に並んでいるかと思われ、ネットでもまだ在庫があります。
しかし、この1月号は12月16日に出たもので、もう1週間もすると店頭には2月号が並ぶようになるかもしれないので、お買い求めの際には少々お急ぎください。

バーダー2021年1月9日

 

 

 

 

次回は2021年は1月16日(土曜日)に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。

 

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